ディッキアの育て方:種まき、種の発芽方法:実生編
<はじめに>
・用土:バーミキュライト(ふるいにかけて、細かい部分だけを使用)
・殺菌剤(ベンレート水和剤など)
まずは鉢に、赤玉土又は鹿沼土を5割~6割の高さまで入る。↓は鹿沼土(小粒)
その上に、細かいバーミキュライトを入れて層を作る。
赤玉土や鹿沼土だけだと、隙間に種が落ちてしまう可能性があるのと、ディッキアの根は、発芽してすぐはかなり弱くて、うまく用土にもぐりこめないので、表面は軽いバーミキュライトにしている。
<殺菌>
カビ防止に殺菌をする。僕の場合は、用土や種への加湿も兼ねて行えるので、ベンレート水和剤を水に溶かしたものをスプレーできるように殺菌水を作って常備している。
下から水があふれてくるくらい、吹き付けて湿らせる。
種にもしっかり殺菌水を吹き付ける。
<湿度を維持する>
殺菌水を吹き付けて種をしっかり湿らせたら、鉢にラップを掛けて輪ゴムで留める。
<腰水で保管>
受け皿に水を溜めて、鉢ごと入れて腰水にする。水は、鉢が1cmくらい浸かるくらいでOK。強い光が当たらない場所に置く。
僕の場合は、用土の表面が少しでも乾燥したら定期的に殺菌水を吹くようにしている。こうすると、カビが抑えられるし、湿度を保つことができる。カビが生えてしまった種は、こまめに取り除き、健康な種まで巻き込まれないように、対策しておく。
温度は20度以上はあった方がいい。寒いと発芽しないし、育ちにくい。寒い時期などは避けた方がいいが、冬季に室内で行う場合は、爬虫類用のパネルヒーターを敷いて、その上に受け皿ごと置く。
種は、新鮮なものほど発芽率は高いと思う。古かったり、第四種などで、時間が掛かって届いた種は全滅したこともあった。
余った種は、ポリバッグ等に乾燥剤と共に入れた状態で、冷蔵庫に入れると数年持つらしい。これに関しては、本当に維持できるのか、僕もまだ実験中。
<発芽>
暖かい時期だと、10日前後で発芽することが多い。
<その後の管理>
暖かい時期であれば、1~2ヶ月経って苗が自立した状態になったら、屋外の日陰から少しずつ慣らして、遮光ネット下の環境で育成する。その際ラップは取ってOK。腰水はそのままの方がいいと思う。(外に出した際、トレーが黒いと、太陽光で水が高温になりすぎて苗が溶けるように枯れることがあるので注意)
寒い時期であれば、パネルヒーター設置時の鉢の中の温度と外気が同じ温度になる頃まではそのままラップを掛けておいた方がいい。急激に温度が変化すると、枯れることがある。
ある程度のサイズ(タテヨコ2cmくらい?)になったら、植え替えて独立させてもいいと思う。
その後根が充分に張ったら、腰水を解除して、成株と同じように育てて大丈夫。
<参考>
その他、ディッキアの育て方に関する記事は、下記をご覧下さい
以上、参考になれば幸いです。いいやり方が見つかったら、どんどん更新していきたいと思います。