ディッキアの育て方:植え替え方法編(2022年8月版)

ディッキアの植え替え方法についても、よく質問をいただくので、僕なりのやり方を書いてみました。2022年8月の更新版になります。

 

 

<はじめに>

僕の植え替え方法は、基本的に鉢増しの形になります。理由としては、鉢増しだと、根を処理しなくても植え替えが可能なため、根が露出する時間が最小限で済むからです。

鉢増しせずに、植え替え前と同じサイズの鉢に入れようとすると、根を処理する必要が出てきます。僕がディッキア育成で最重要だと考えている「根」が長時間露出してしまうと、根が死んだり弱ってしまい、成長が遅れたり、最悪拗らせてしまう可能性があると考えています。また、成長した葉が引っかかったりして、植え替え難易度が一気に上がります。

その点、鉢増しの場合、元の鉢の形のままスポっと取り出し、そのまま新しい鉢にセットして、隙間に新しい用土を足すだけなので、植え替え時間が圧倒的に短く、根の露出も最小限になります。巻き付いてくる下葉も、そのまま埋めてしまえば楽ちんです。時期としては、根がしっかり動く、気温20度を越える時期が最適かと思います。

それでは、さっそく植え替え方法に進みたいと思います。

 

<下準備>

植え替え予定の株を準備します。今回のモデルは、goehringii Mini。

 

次に、新たに移し替える鉢を用意します。株の種類や条件によっても異なりますが、僕は基本的には、元の株がスッポリ入るサイズの鉢を用意します。今回は、僕が植え替えに一番使っているセラアート平鉢を使用します。

 

続いて用土を用意します。僕は基本的に、赤玉土(小粒)と軽石(小粒)を1:1で配合したシンプルな用土を使用しています。(参考>>ディッキアの育て方:用土と肥料編

 

鉢底石も用意します。ホームセンターで市販されている、大粒の軽石のようなものです。

 

底に大きめの穴が空いている場合は、土こぼれを防ぐ鉢底ネットを用意します。形状やサイズは特にこだわりません。

 

 

<植え替え開始>

鉢底石(又は鉢底ネット)を設置した鉢に、軽く用土を流しておきます。そこに、前の鉢から抜いた株をセンターをしっかり合わせて、スッポリ入れます。その際、元の株の根も土も一切触りません。手早く移し替えます。

 

株と鉢の隙間に用土を流し込みます。

 

棒を使って、葉と葉の隙間にもしっかり用土を流します。この棒は、知り合いの職人に仕上げてもらった流し込み専用スティック、とかではなく、焼き鳥の串ですw愛用してます。

 

 

こんな感じで、鉢の地面より下にくる葉は、そのまま埋めてしまいます。こうすると、葉に刃を入れないので、ウイルス等の感染リスクを減らせるし、ダメージが最小限になるからです。最終的に下葉は土中で朽ちて無くなりますが、かなり時間を掛けて朽ちていくので、株への負担は少ないと思います。見た目的にも、成長点から新葉が展開してくれば、まったく気にならなくなります。ちなみに、完全に乾燥した枯れ葉のみ切り落とすことがありますが、まだ水気のある葉は、先ほどの理由のため、刃を入れないようにしています。あえてカットする場合は、しっかり刃を殺菌してからにします。

 

完成!配置が問題なければ、鉢底から勢いよく水が流れるくらい、しっかり水を通します。鉢底から色の付いた水が出なくなるまで流します。

 

 

 

ここまでできたら、風通しの良い日陰に置いて、数日間は直射に当てずに、腰水で落ち着かせます。その後、元の直射環境に戻します。このあと新しく生えてくる葉は、鉢の地面に合わせて成長してきますので、待つだけです。

 

その他、ディッキアの育て方に関する記事は、下記をご覧下さい。

>>ディッキアの育て方に関する記事一覧

 
 
以上、ディッキアの植え替え方法について書いてみました!参考になれば幸いです。いいやり方が見つかったら、どんどん更新していきたいと思います。

 


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