ディッキアの育て方:植え替え方法編

ディッキアの植え替え方法についても、よく質問をいただくので、僕なりのやり方を書いてみました。

 

<はじめに>

僕の植え替え方法は、基本的に鉢増しの形になります。理由としては、鉢増しだと、根が露出する時間が最小限で済むからです。

鉢増しせずに、植え替え前と同じサイズの鉢に入れようとすると、根を処理する必要が出てきます。僕がディッキア育成で最重要だと考えている「根」が長時間露出してしまうと、根が死んだり弱ってしまい、成長が遅れたり、最悪拗らせてしまう可能性があると考えています。また、成長した葉が引っかかったりして、植え替え難易度が一気に上がります。

その点、鉢増しの場合、元の鉢の形のままスポっと取り出し、そのまま新しい鉢にセットして、隙間に新しい用土を足すだけなので、植え替え時間が圧倒的に短く、根の露出も最小限になります。巻き付いてくる下葉も、そのまま埋めてしまえば楽ちんです。時期としては、根がしっかり動く、気温20度を越える時期が最適かと思います。

それでは、さっそく植え替え方法に進みたいと思います。

 

<下準備>

植え替え予定の株を準備する。今回は、長く植え替えしていなかったため、水をうまく吸えずに真っ赤になっているMercuryの植え替えを行う。この時点では、直径21cmのセラアート平鉢に入っている。この状態では、上から鉢が見えない(笑)

 

次に、新たに移し替える鉢を用意する。株の種類や条件によっても異なるが、僕は基本的には、元の株が収まるくらいのサイズを選ぶようにしている。この鉢は、直径39cmのセラアート平鉢

 

続いて用土を用意する。僕は基本的に、赤玉土(小粒)と軽石(小粒)を1:1で配合する。(参考>>ディッキアの育て方:用土と肥料編

 

鉢底石も用意する。今回は鉢サイズも大きく、重量が重くなりすぎないように、ちょっと多めに入れる。

 

今回のセラアート平鉢は、底に穴が空いているので、土こぼれを防ぐ鉢底ネットを用意する。形状やサイズは特にこだわっていない。

 

鉢底に、鉢底ネットを設置する。

 

鉢底ネットがずれないように、鉢底石を流し込む。ちょっと少なかったかな。

 

その上から、用土を流し込む。株を入れた時に、ちょうど株の底が接するくらいの位置まで入れる。

 

<植え替え開始>

まずは元の鉢から株を抜く。鉢の横から鉢をゴンゴン叩いて、鉢周辺の用土を出来る限り剥がしておく。

 

ある程度叩くと、ひっくり返すとスポッと中身だけ抜ける。この際、手に刺さったり、頭から床に落として葉が折れたりすることがあるので、抜き出すときは特に慎重に作業を行いたい。※僕は専門的な訓練を積んでいるのでいいが、怪我をする可能性があるので手袋をしましょう(笑)

 

しっかり根が生えているのを確認して安心する。根が充実していないと、この時点で用土がボロボロと崩れてくる。

 

 

抜いた株を素早く新しい鉢にセットする。ギリギリ新しい鉢からはみ出すくらいのサイズだった。完全には収まらなかったけど、これくらいなら許容範囲だと思う。ちょっとでも根を乾燥やダメージから守るために、ここからは特に手早く作業を行う。

 

フチのあたりを見るとこんな感じ。僕の場合は、下葉は全て埋めてしまう。こうすると葉を切らないので、雑菌も入りにくいし、ダメージも最小限になる。最終的は下葉は土中で朽ちて無くなるが、かなり時間を掛けて朽ちていくので、株への負担は少ないと思う。見た目的にも、成長点から新葉が展開してくれば、まったく気にならなくなる。

 

センターをしっかり合わせて、底がちゃんと接しているかを確認できたら、隙間から用土を流し込む。

 

下葉に引っかかって用土がうまく下まで届いていなかったり、隙間が出来ている可能性があるので、棒でつついたり、鉢をゴンゴンして、隙間を無くす。僕は焼き鳥を食べ終わったあとの串を愛用している(笑)

 

完成。かなり周りにこぼしてしまったので、しっかり掃除してから撮影(笑)しかも若干センターからズレてるような。。。

 

配置が問題なければ、鉢底から勢いよく水が流れるくらい、しっかり水を通す。鉢底から色の付いた水が出なくなるまで流す。

 

ここまでできたら、風通しの良い日陰で自然乾燥させ、数日間は直射に当てずに、腰水で落ち着かせる。その後、直射へ戻していく。

 

その他、ディッキアの育て方に関する記事は、下記をご覧下さい

>>ディッキアの育て方に関する記事一覧

 
 
以上、ディッキアの植え替え方法について書いてみました!参考になれば幸いです。いいやり方が見つかったら、どんどん更新していきたいと思います。

※2020年10月7日更新

 


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